あさお日記

常日頃感じていること、好きなものや出来事を心に浮かぶままに綴っていきたいです(メインブログ)

坂本龍一 Last Days

こんにちは、しーどらです。

~昨年亡くなられた坂本龍一さんの最期を描いたドキュメンタリー番組を見ての感想を書きました。「最期」はちょっという方はブラウザバックをお願い致します~

 

 

 

昨夜、見るつもりもなく見始めた「坂本龍一 Last Days」でしたが見入ってしまい、結局最後まで視聴してしまいました。

坂本龍一という人について詳しい訳ではなく、私が知っている事と言えば…

YMOとして一世を風靡した

ライディーンは今の若い世代の方でも耳にした事があるのでは。

 

芸大の作曲科を卒業した
正統派の西洋音楽を学んでいる人

戦場のメリークリスマス」には俳優として出演している(デビットボウイと共演して、軍人を演じているけれど、話の内容よりもテーマ曲を覚えている)

 

忌野清志郎さんと「いけないルージュマジック」でド派手なメイクで歌番組に登場していた

矢野顕子さんと結婚していた時期があり娘さんも音楽活動をしている

こんなところでしょうか。

 

「energy flow」という曲が好きでサビの部分は耳コピーでたまに弾いたりするものの、展開部分まで完全に弾けるわけではありません。
サビの部分は5分で作ったというエピソードを以前耳にした覚えがあります。
改めて聞き直してみると、坂本さんが影響を受けたと言っているドビュッシーの世界観を感じるようなメロディが聞こえてくる部分があります。

https://youtu.be/90zQT7FnQas?feature=shared

 

 

 

🌲🌲🌲

 

 

番組の中で一番心に残ったのが、
「音楽というのは熱量が高いので、受け止める側に体力や気力が無いと受け止めきれない…」というような内容を語られていたところです。
あれだけ音楽と共に生きてこられた方だからこその感性なのでしょうか。

入退院を繰り返す中で
病院にいる間は音楽を聞かず(聞けず)にYouTubeで見つけた深い緑色の木々に降り注ぐ雨の音をずっと聞いていたとの場面が印象的でした。

成る程なぁと頷く。

同じ時期に病を得た高橋幸宏さんが一足先に逝かれた時に、テレビかラジオから流れてきたのでしょうか
ライディーンが悲しい曲になっちゃった」と呟かれています。


亡くなる1時間前、もう意識がないのに指でピアノを弾く仕草をされていました。
息をするようにピアノを弾いていたのでしょうか。
脳内には発表されることのない新しいメロディが浮かんでいたのか、それとも慣れ親しんだメロディの繰り返しだったのか、知るよしもありません。


サービス精神が旺盛だったのかな、
身体がキツイ筈なのにカメラを向けられると、おどけた表情を作ったりもされていました。
酸素マスク越しにです。


故意に木製のグランドピアノを庭に置き、雨ざらしの中で朽果てさせて自然に還そうとしていました。
自分が自然に還っていくのと重ねあわせていたのでしょうか。

 

身体が衰えていく中でも美容師さんを呼んで、キレイにヘアーカットされていました。

 

若い頃の坂本龍一さんが、どこか中性的で、日本人離れしたような雰囲気を纏った人だったなぁと彼のスッキリと刈り上げた首筋を見ながら思い出しました。

 

みながいずれ辿る道なんでしょうが、まだまだずっと先であって欲しいと都合のいい願望を持つ私がいます。

 


今日もおつきあい頂き、ありがとうございます