こんにちは、しーどらです。
AC
今日は最近読んだ本とその感想について書きます。
「心に折り合いをつけ うまいことやる習慣」
著者は精神科医の中村恒子さんです。
80代後半までフルタイムで週6日間勤務医として働かれ、その後少しずつ仕事を減らし、現在はリタイアされていらっしゃいます。
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先生は、両親と子供が5人総勢7人暮らしでした。戦後の生活が厳しかった時代に医師になることを条件に親戚に預けられました。
先生ご自身が医師になりたかったわけではないようです。
生きて行くため、食べるために医師として働くしかなかったと書かれています。
~医師になれる頭脳を持つ時点で少し凡人とは違う気もしますがね~
何年か勤めた後にやはり医師だった男性と結婚されます。
一旦は家庭に入られた先生ですが、精神科医が足りなかったために病院から復帰を望まれたことや、実家の親からも働くように言われたため、子供を親に預けて働くことになりました。
自分から言い出した事ではなかったし、実母が自分を差し置いて子育てを全て仕切る姿を見て、納得できない気持ちもあったようです。
先生は「医師の仕事がキライではないけど、好きでもない。患者さんが会いに来てくれるから続けてるんです」と淡々と語られています。
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私は、小さい頃から○○になりたいと強く思ったこともなく、何年か会社で働いた後は専業主婦になればいいやとぼんやり考えていたら、まさにその通りの平凡な人生を歩むことになりました。母親が専業主婦だったからかもしれません。
今は女性でも働くことが当たり前。若い人達は好きな外国語を学んでどんどん外の世界に飛び出していかれます。
あるいは、女性でも技術者になったりお店を開いたり、従業員を何人も抱える会社の経営者になったりと頼もしい限りです。
職場での女性管理職の頑張り
(子育てをされながら、残業に出張に大忙し、倒れないといいなぁと気になります)
を目にすると、寿退社が当たり前だった自分の若い頃が遠い昔のことのようです(遠い昔は事実ではある😆)
活躍する若い人達を横目に見つつ、今はパートで働いているわけですが、
仕事に生きがいがなくてはいけないんじゃないかとか
資格を取得してスキルアップしなくてはいけないんじゃないかとか
おばちゃんでも一応は考えるんですよ。
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私は最初に勤めた会社を出産のために退職して、専業主婦になりました。
来る日も来る日も、それこそ春夏秋冬、小さな息子達と公園で砂遊びをしていた頃は
「母親になるだけなら、受験勉強必死こいてやることなかったかもね😗」とママ友と笑いあった思い出もあります。
その後子育ての合間をぬってパートで短時間の仕事を始めました。下の子供が小学校3年生の時です。
鍵を忘れた息子が家の前で大泣きしている姿を見つけたときは(こんな思いをさせて働く必要があるのかな)と思ったこともありました。
ゼロ歳時から保育園に子供さんを預けてフルタイムで働かれている方からすると、甘いって笑われてしまいますね😅
それからも転居や諸々、家庭の状況に合わせてパート先を何回か変えてきたので、いつまでたっても組織のヒエラルキーの一番下にいます。
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この本は気負うことなく、無理をせず、でも自分なりに働いて行けばいいんじゃないかという小さな希望を与えてくれました。
先生は仕事とは、究極「生きていくため、食べるため」にすることだと言いきって下さいます。
外に出るだけではなく、家庭を支えることも大切な仕事だとも。
やり甲斐などと大袈裟に構えないで、まずは目の前にある事をしなさいとのアドバイスです。
また、仕事をしながら子育てをされた先生ならではの飾らない言葉も数多く語られているので、子育て真っ最中の方にも伝わる何かがあると思います。
先生は仕事においても、子育てにしても、人の言葉に耳を傾けることは大事だけれど、決してそれに振り回されてはいけない、
最後は自分
と仰います。
人と比べてもしょうがない。
(いつも人と比べてはブーブー言ってる私には耳が痛い!)
何か現状に行き詰まった時にこの本を開くと少しだけ前を向くことができ、気持ちの後押しをしてくれる文章に出会えるのではないかと思いました。
https://earth-quote.org/archives/5019
*阿部牧歌さんの地球の名言
にも紹介されています
今日もおつきあい頂きありがとうございます(*^.^*)