あさお日記

常日頃感じていること、好きなものや出来事を心に浮かぶままに綴っていきたいです(メインブログ)

師走の日曜日に…

こんにちは、しーどらです。


父のお墓参りに行って来ました。
自宅から、車で20分程のところです。
私がペーパードライバーなので、足は夫の運転が頼りです。

実家のお墓の場所ですが、両親が30年くらい前にいくつかの抽選に外れた事もあり、実家からは車で1時間弱かかるのですが(申し込み手続きを何度もしたりするのも面倒で)思いきって購入を決めたようです。

その頃、私達夫婦は全然別の場所に住んでいたので、
「今娘にこうやってお墓参りしてもらえて、お父さんは先見の明があったんだな」
と墓地を訪れる度に夫が言います。

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小さい頃、墓地というのは怖い場所でしかありませんでした。

母方の祖父母が眠るお墓は母の実家から歩いて10分もかからない場所にあったので、お墓参りはわざわざ出かけるものではなくて生活の一部でした。

代々続く古いお墓が多く、独特の雰囲気がありました。

夏休み、帰省途中に小泉八雲の「怪談」などを読んでいた小学生の私(何でそんな本選んだんだ!)は、墓地の中にある古い井戸の側を通る時はそれが太陽の下でも、怖くて怖くて目を瞑ってこぶしを握りしめたものです。


母に連れられてお線香を携え、庭に咲いている花を摘んでの祖父のお墓参りでした。

その頃はまだ存命だった祖母の名前が墓石に赤い字で彫ってあり
(おばあちゃんはまだ元気なのに、何でお墓に名前が彫ってあるんだろうな)と不思議でした。

祖母宅に戻って祖母に尋ねると
「おばあちゃんが死んだらあそこに入るのよ、予約で名前彫ってあるのよ」と小学生の私でもわかるように話してくれたものです。

母のすぐ上の姉であるおばさんは近所に住んでいて、夜の8時を回っても
平気でお墓の中を通って祖母宅にやって来ました。その方が近いので。

怖がる私に
「何が怖いもんねー。おじいちゃんがいるのに」と笑っていました。

今ならその気持ちがよくわかります。
わざわざ夜中にお墓を通ろうとは思いませんが、父が眠っていると思えば子供の頃程は怖くないですね。


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お墓周りの掃除をして、花を供え、手を合わせました。
亡くなった父にそんな力は無いとはわかりつつも、
~息子2人を見守ってね~といつものようにお願いしました。


「お父さんまた来るね」と声に出して挨拶をし、墓地を後にしました。

 


12月の空は澄んでいて、鼻の奥がつーんとする冷たさを感じました。


今日もおつきあい頂き、ありがとうございます(*^^*)