こんにちは、しーどらです。
朝、家を出るといつもの秋の香りがフワーと漂って来ました。
キンモクセイです。
AC
花自体はとても小さいから咲き初めはその姿に気づきません。
花が多くなるにつれて香りもどんどん強くなり、大きな木にこんもりとオレンジの装飾をつけたような姿になりますね。
ぱっと鮮やかに姿が目に入る華やかな花も好きですが、香りを先に感じてから「あらこんな所に咲いていたのね」と気づくキンモクセイやくちなし、沈丁花などの花の奥ゆかしさに惹かれるようになりました。
年を重ねてしまった…
キンモクセイの香りをかぐと必ず中3の頃を思い出します。
それまでたいして仲良くもなかった同級生が急に「一緒に帰ろう」と誘ってくるようになりました。
勿論断る理由もなく、一緒に帰りました。
毎日、わが家の玄関先に植えられていたキンモクセイの下で延々と話をしてから彼女が帰っていくのです。
足で地面に落ちた小さな花を蹴っ飛ばしたりして。
彼女の家は私の家経由だとすごーく遠くなるのに、です。
まぁ話も合ったし、そこそこ仲の良い友人関係が続きました。
彼女が私の家の斜め向かいの同級生に熱烈な恋心を抱いていたのを知ったのは卒業してからでした。
なーんだ、私と一緒に帰りたがったのは彼にすれ違う事が出来るかも、という恋心が元だったのね、と気づいたのはだいぶ後の話です。
気づくのが遅いぞ!
なんて奥手でw鈍感な私!
彼女は目の前に姿が見えずとも、好きな人の家の前に立っているだけで充分嬉しかったのでしょう。
キンモクセイの香りを感じるとなぜか毎年思い出す一コマなのです。
今日もおつきあい頂きありがとうございます(*^.^*)