あさお日記

常日頃感じていること、好きなものや出来事を心に浮かぶままに綴っていきたいです(メインブログ)

寺村輝夫さんの「王さま文庫」

私が小学生の頃、ご自宅の一室を「王さま文庫」として開放し、ご自身の蔵書を貸し出して下さっていたのが児童文学者の寺村輝夫さんです。


私の一番の趣味は読書ですが、その核になるものは王さま文庫での読書経験に他ならないと感じています。

小学生の頃、毎週土曜日の午後に、王さま文庫に本を借りに行くのが本当に楽しみでした。

いつ行っても子供達で賑わっており、寺村家のダックスフント?(うろ覚えられなので間違っていたらごめんなさい)が小さな図書室を歩き回っていたり🐶

アフリカが大好きな寺村さんのアフリカ土産の民芸品なども置いてありました。

小さな図書室で、加古さとしさんのだるまちゃんシリーズなどを手に取ったり、もちろん寺村さんの王さまシリーズも全部こちらで読ませて頂いたように記憶しています。

 

寺村さんの息子さん(同級生なので寺村くんです)とは幼稚園から中学校3年生まで同級生で何度か同じクラスにもなりました。


王さま文庫では寺村くんのお母様が受付をして下さっていました。
図書カードのようなものを作って、書名を記入していく方式だったように記憶していますが、50年も前のこと(自分でもびっくりです!)なので定かではありません。

時々、「しーどらちゃん、もうこんなお姉さんの内容の本を読むようになったのね」、と話しかけて下さるのがとても嬉しかった😆


寺村さんが児童文学者とはいえ、毎週毎週ご自宅を開放し、近所の子供達に本を読ませる機会を与え続けて下さったことは容易いことではなかったと思います。

実際自分が自宅を子供達の為に毎週開放して下さい…と言われたら無理ですと即答しそうです。

 

 

10年程前に神奈川近代文学館寺村輝夫展が開催されているのを、偶然市の広報誌で知り展示を見に行ったことがありました。

中学を卒業後、王さま文庫のあった町を離れてから30年以上が経っていましたので、自分の住む町の広報誌で情報を得られるなんて!と驚いたものです。

 

👑👑👑

 

気持ちが一気に小学生の頃に戻りました。
「そうそう、こうやって本を借りていたなぁ、懐かしいなぁ」
楽しく拝見して帰って来ました。

寺村さんご自身が市の図書館建設にご尽力されたそうで、町中にはそれまで無かった立派な図書館ができました。

皮肉なことに、私の足はその立派な図書館の方に向かうことになります。

 

ぼくは王さま♪
卵が大好きな王さま♪

人間くさくて、家来にも叱られる、食いしん坊な王さまが大好きでした。

 

タララッタ…ラッパを吹いてる
家来の姿まで浮かんで来ます。

 

寺村輝夫さんについてのサイトも良かったらご覧ください☺️

https://www.ehonnavi.net/sp/style/148/1/